©️2019 ラッキー英語セラピー™️
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Expecting your smile to become even bigger and wider in 2018.


Expecting your smile to become even bigger and wider in 2018.

Happy New Year!

旧年中はご贔屓いただき、誠にありがとうございました。

本年も引き続き、宜しくお引き回しのほど宜しくお願い申し上げます。

ホリデーシーズンはいかがお過ごしでしょうか。

ラッキー英語セラピー®︎は、5日より始動開始いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、どなたか映画をご覧になった方はありますか?面白かった、面白くないをぜひお知らせくださいねー。私の方は、映画「Murder on the Orient Express」を観てきました。英国・米国でのレビューがよくないと聞いていましたのでかなり心配しましたが、テンポも良く、最後まで飽きることなく、頭をフル回転させながら観ました。

名前のエルキュール(Hercule)は、ギリシア神話に登場する怪力の英雄「ヘラクレス」のフランス語形なんですが、hを発音するかどうか、映画の中では何度も出てきます。TOEIC的には、herb「ハーブ」を米語では”あーぶ”、英語では”ハーブ"という感じです。しかし、この「ヘラクレス」の発音は、米語・英語共に、”ヘアキューオ”でhを発音します。hを発音しないエルキュールはフランス語読みです。(が、アガサのシリーズの中の名探偵ポアロPoirotは、あくまでベルギー人で、自分のことをフランス人に見られるのをとても嫌っています。)

ところで、この映画の監督・主役のKenneth Branagh自身は、アイルランドのベルファストの配管工であり大工の父の貧しい家に生まれ、9歳で北アイルランド紛争を避けてレィディング、英国に引っ越してきた経歴がありますので、きっと言語に対する本能的な興味があるのではと思います。彼はイギリス人というより、自分はアイルランド人だと語っています。彼のミニ経歴はこちらで→ http://m.imdb.com/name/nm0000110/bio?ref_=m_mn_ov_bio

さて、彼がわざわざこの「焼き直し」映画を作ったのはどうしてだろう??2014年2015年、テロは以前続いておりISILが国家樹立を宣言したり、ウクライナでマレーシア航空が追撃されて全員死亡、エボラ出血熱発生、スコットランドの独立投票など落ち着かないこの時代に、” imbalance” 「不均衡・アンバランス」(baにアクセント)にしたのかなと一晩たって考えてみたりしています。(unbalance「精神の不調和」。in balanceは「釣り合って・調和して」の意味。)

始まりのシーンは「嘆きの壁」"Wailing Wall"から始まり、終わりの方には、ダヴィンチの「最後の晩餐」"the Last Supper”が使われています。

何事も、きちんとなされていないと嫌だという、こだわりの強い彼が、自身に問い、答えを相手に委ねて、受け入れるあたりが、今までのポアロ像と違うようです。これまでドラマや映画で描かれてきた、抑制されたポアロと違う、アクティブさ、そして小説と違うtwist「ひねり」に小説ファンは大きく失望したというレビューを拝見しました。また、名だたる俳優たちが揃っているのに、アガサのそれぞれの役に型をはめなければならなかったために、個性が出せてなくて残念だともありました。

今回の俳優陣も、Branaghの大好きな友達やその知り合いで固められているようです。

Much of the cast and extras are made up of Kenneth Branagh's closest friends and acquaintances, with many of them having either been directed by Branagh in his previous projects, co-starred with Branagh in a film or theatre production, and/or have been a member of the Kenneth Branagh Theatre Company.

http://m.imdb.com/title/tt3402236/trivia?ref_=m_tt_trv_trv

ポアロに戻りましょう。劇中、「どうして○○が犯罪者だと気づいたのですか?」へのポアロの答えへは、

" I can only see a world as it should be. It makes an imperfection stick out like the nose on your face."「あるべき姿のままにあるかどうかを見るので、オカシイところがあれば、顔に鼻が突き出ているように、そこに気づくのだ」というのです。

いつもいつもimbalanceに気づいてしまうのは、生活者としてはキツイですね・・・。しかし、彼はそういう時、いつも彼の「灰色の細胞」”little grey cells”が働き出してしまいます。ラッキーの皆さんには、きっと「リルグレイセオズ」のように聴こえるはずです!

ポアロの口癖、"There is right. There is wrong. There is no in-between. "「物事には善と悪しかない。それしかない」と言いながら、今回彼は、I must learn for once to live with imbalance.

この答えにいい批評がありました。どうぞ意味をとってみてください。中級クラスに提出されていたatribute A to B は、ascribe A to Bと同じです。「AはBに帰する」

Branaghは、最後のtwistに今までと違う視点をもってきたかった、それもシェークスピア並みの深さの内面への掘り下げだったようです。銃弾に弾を込めずに試したポアロのultimatum「最後通牒」。人殺しに、justiceはあるのか。

Branagh has ascribed that same Shakespearean depth to Poirot, a character who, on the page, might not have been as interesting as Branagh reimagined him. But the director and actor doesn’t think that, or the famous twist (they all did it!), is what is really driving interest in the story.

https://www.inverse.com/article/38311-murder-on-the-orient-express-kenneth-branagh-ending-twist-agatha-christie

すっかり長くなりましたが、お馴染みのアガサの小説にこだわらず、新しい「オリエント急行殺人事件」と観ていただければと思います。上野TOHOでやってます。

それでは、今年も、毎週毎週、しっかり、楽しみを入れて英語道を進んでまいりましょうー!


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